2025.10.01

人が得意・不得意に合わせて最適に活躍できる社会をつくりたい。人材紹介会社の営業職から、LITALICOジュニアへ転職した社員へインタビュー

LITALICOジュニア パーソナルコース教室長

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「人を最適に配置したい」との思いで、人材紹介会社の営業職を経て、LITALICOに入社した小川さん。お子さまの指導員、スタッフの育成担当を経て、現在では2教室の教室長を務めています。 入社した経緯、印象に残っている支援事例、週休3日の働き方などについてお話を聞きました。

人の“向いていること”をいかせる社会へ

プロフィール
人材紹介会社の営業職を経て、2018年8月にLITALICOに中途入社。藤沢教室 教室長とセンター南教室長を兼務している。


ー LITALICOへ入社した経緯を教えてください。

私は2016年新卒で株式会社マイナビに入社し、人材紹介の営業職として中途採用をしたい企業の人事向けに営業をしていました。マイナビに入った理由は、後にLITALICOに入った理由とも通じるのですが、「人が得意・不得意に合わせて最適に活躍できるような社会をつくりたい」という思いがあったからです。部活でも部長やコーチをやってきた経験があり、人には常に得意・不得意があるなということを実感していました。特に、なかなか伸びない人への当たりが強い環境もあったりして。自分もなんでも器用にこなせるタイプではなかったので、うまくいかない立場の人の気持ちがわかると感じていました。

そのうちに、自分の不得意なところを無理に伸ばすのではなく、得意をいかせる場所で頑張りたい、という思いが湧いてきました。人材紹介の事業では、転職サポートをしながら「こっちの職場の方が向いているのはないでしょうか?」と、転職者の向いていることを一緒に考えながらチャレンジをお手伝いする立場だったので、魅力を感じていました。

マイナビに2年勤務した後、2018年8月にLITALICOに入社しました。人材紹介の営業をしているなかで、さらに人に寄り添う仕事をしたいと考えたんです。人材紹介はどちらかといえば企業の視点が強いサービスのため、転職者に対してもっと寄り添えるサポートがしたい、と感じるようになりました。

LITALICOジュニアに対しては、困っているお子さまを直接支援できることに魅力を感じ、苦手なことがうまくいかず自己肯定感が下がってしまっている状況を改善していく仕事ができたら、と考えました。

社会の常識や価値観に対して、怒りのような感情もあったかもしれません。「みんなが同じ環境で同じようにできれば勝ち」といった価値観で、しんどくなっているお子さまがいるのなら、助けたいなと。転職先の候補で、LITALICO以外ではそれができるところはないと感じました。

お子さま本人が自信をつけられるように

ー 入社後、印象に残っている支援はどんなケースでしたか?

小学2年生で、場面緘黙があって学校でまったく話せなかったお子さまの支援は印象に残っています。保護者さまの不安も強く、最初の面談では、泣いてしまうぐらいの状態でした。

LITALICOでは、お子さま本人が自信をつけていけるように心がけていきました。まずはお子さまと私が話せるように。そして、絵が好きなお子さまだったので、イラスト展を開いて、他の指導員や他のお子さまからコメントをもらったりして、他の指導員とのつながりを持ち、まずはLITALICOのなかで人と話せる環境を作っていきました。

学校でも自信をもって欲しいなと考え「話せなくてもいいから見せてみよう」と声かけをしながら、その絵を学校の先生に見せたところ、褒めてくれたのも大きかったです。小4になったとき、その経験がひとつのきっかけになり、学校でも話せるようになっていきました。急に学級委員会の司会をやったりするほど自信がついたようで、私たちも驚きましたね。

ー スタッフの育成について、印象に残っていることはありますか?

町田教室の教育担当者のとき、新卒2〜3名の育成を担当していました。それぞれにお子さまへの情熱も、得意な能力もあり、指導員向きのメンバーだったのですが、入社直後は授業への不安が強く、力を発揮しきれていない様子が見受けられました。

育成担当としては、不安をなるべく取り除くために、いつでも相談できる体制や雰囲気づくりを心がけました。また、支援について上から指示を出すのではなく、一緒に考えて、本人たちの発想や考えの実践をサポートしました。

今では当時の新卒メンバーが自分のように教育担当者を務めるほどに成長してくれています。「自分が子どもだったらこの指導員の授業を受けたいな」と思う人たちが、のびのびと活躍しているのを見ることができると嬉しいですね。

大事にしているのは、ひたすら聞くこと

ー特にどんな業務でモチベーションを感じますか?

お子さまへの授業、教育担当者としてスタッフとの1on1ミーティングも楽しかったですが、教室長になってからは、保護者さまとの定期面談で現状分析とプランニングの話をするときにモチベーションを感じます。

パーソナルコースは保護者さまとの距離が近いサービスです。お子さま本人の細かい様子がわかるからこそ、きめ細かなプランニングができます。一般的な情報の提供だけではパーソナルコースである意味がないですからね。お子さまに合わせて、細かい分析と提案ができるのが醍醐味です。

大事にしているのは、ひたすら聞くことです。保護者さまと話すときもお子さまと話すときも直接支援しているスタッフと話すときも、とにかく聞いています。特に保護者さまと接するときには、顧客でもありますが、それ以上にお子さまの未来をつくっていくパートナーという意識で関わっています。ひたすら話を聞いて、状況分析を行い、お互いに提案しあえるような関係性を構築するよう心がけています。サービスとして成立させることは大事で、1つの基準ではありますが、その上でお子さまのしんどさが少しでも減り、「幸せになる」というゴールに向けて貢献したいなと考えています。

ー 今後の展望を教えてください。

今は藤沢教室とセンター南教室の教室長を兼務を始めて、3ヶ月ほど経ちました。教室では、地域との連携を意識しています。LITALICOの教室から支援の輪を広げていき、保護者さまとの面談で提案できることを増やし、お子さまの自己肯定感を上げる支援をしやすくしていきたいです。

また、私個人としては、お子さまとしっかりと関わることが好きな気持ちも持ち続けています。教室長の楽しさと指導員の楽しさは少し異なるので、いろいろな可能性を持ちながら、挑戦していきたいです。

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