2025.05.27

子どもの未来につながる業界に貢献したい。スタートアップ企業の執行役員から社員約5000名のLITALICOでEMになった理由

プラットフォームエンジニアリング部 エンジニアインタビュー

Engineer0528
「障害のない社会をつくる」というビジョンの実現へ向けて、教育や福祉の領域を中心に事業展開を行っているLITALICO。
企業としての大きな特徴の一つは、店舗事業で培ってきたノウハウを活かして、自社内にエンジニア組織を持ち、内製でプロダクト開発を行い、福祉業界だけでなく周辺領域にも事業を展開していることです。

その中で今回は、教育領域での事業をご紹介したく、現在プラットフォームエンジニアリング部学校教育グループでマネージャーを務める新谷さんにLITALICOでのエンジニアリングマネージャー(以下、EM)としての日々などをインタビューしました。

テックカンパニーとしてのLITALICOの一面をぜひご一読ください。

これまで。エンジニア未経験からVPoE、執行役員も経験

ー 初めに、これまでのエンジニアとしての歩みを教えてください。

大学時代の就職活動にまでさかのぼると、エンジニア系の学部出身ではないんです。手に職を、と思い宅地建物取引士の資格を取り、不動産投資マンションの会社に内定をもらっていました。ちょうど当時はITバブルで様々なスタートアップ企業が世間を賑わせていた時期。大学時代のテレアポのバイトでパソコンを触ったことから興味を持って、自分でプログラミングもしていたので、最後は「やりたいことをやってみよう」と思って、不動産会社の内定を辞退し、未経験から半導体・電子部品のEC企業に就職しました。その後、医療業界の業務システム開発やエンターテイメント業界のデータ分析Saasプロダクトの開発など複数社を経てきました。組織の1人目エンジニアとして設計・開発・導入・保守を含め”なんでもやる”経験から、PM、EM、PdMさらにはVPoEとして数十名規模のマネジメントなど、幅広く経験してきました。

家族が増え、LITALICOの教育事業が「自分ごと」に

ー LITALICOに入社したきっかけは何だったのですか。

前職では宿泊・観光業界のスタートアップ企業でCPOを務めていました。プロダクト開発のみならず事業立ち上げまで担い、仕事内容には満足していました。一方で、子どもが生まれることをきっかけに、長期出張などで家を留守にすることも多かった働き方を見直したいと思い、エージェントに登録したところLITALICOを紹介されたのが始まりでした。

過去に医療業界も経験していたので障害福祉の会社と聞いて、ドメインのイメージはある程度つきました。カジュアル面談で詳しく事業内容を聞くうちに学校教育にも事業展開していると知り、ちょうど自分に子どもが生まれるタイミングと重なって。学校はこれから自分も親としてお世話になるところだし、その身近な業界のために自分のエンジニアとしてのスキルを活かせるなら、とLITALICOの事業が「自分ごと化」したのを感じたんです。面談の中では学校教育事業がまだ立ち上げ直後のフェーズで、整理されていない面も多いなど、ありのままを聞けたこともあり、自分のこれまでの経験も活かせそうだと思い、入社を決めました。

これまでの経験・総合知を結集して、業務に取り組む日々

ー 現在の業務を教えてください。またその中で、やりがいを感じていることはありますか?

2020年に始動した学校教育事業で、主に小中学校における特別支援教育・インクルーシブ教育の実践を支える【LITALICO教育ソフト】というプロダクトがあり、そのエンジニアリングマネージャーがメインの業務です。このプロダクトは教員の方が現場で利用できる教材を提供するウェブサイトや、お子様一人ひとりにあわせた教育支援計画の作成をサポートするアプリなどの機能を備えています。開発チームは11名でEMの他にも開発MGとPdMを兼務する形で、進捗管理、ピープルマネジメント、要件定義や個別仕様の意思決定から、技術トラブルへの対応も行います。

チームにジョインした当初はちょうど新サービスのリリース時期でもあったので、テスターとして手を動かしたこともありましたし、インシデント対応ではログを読み込んで課題を特定したり、パフォーマンスに懸念があった時にはSQLをみて改善ポイントを提案したりと、プログラミングはしないものの、技術的知見は欠かせないです。また営業チームとの連携も密で、自治体との商談にも同席して技術面での説明をしたり、カスタマーサクセスグループとの定例会議に参加してお客様の要望を把握するといったことにも努めています。

自治体や教育現場がお客様であるため、個人情報の取り扱いなどがガイドラインに沿った仕様になっているのかと懸念される方は多いようで、エンジニアからの説明がプロダクトの信頼性向上にも役立っているのではないでしょうか。EMだから、PdMだから、やるのはここまで、と役割を区切るのではなく、本当に幅広く対応していて、これまでの経験や総合知を集めて業務に取り組んでいるところが面白いです。

これから。プロダクトの飛躍と組織の基盤固め

ー 課題と感じていることや、それに対する今後の展望なども教えてください。

プロダクトの成長という点では今年度が飛躍の年になると思っています。市場でのシェアを確立すべく引き続きエンジニア・営業チームで一体となって開発を進めたいですし、ユーザー目線に立って泥臭いようなことも厭わずに進めたいです。例えばLITALICO教育ソフトのユーザーは普段あまりパソコンを利用しない方も多く、ボタン一つとってもその文言を何にすればスムーズに操作できるか、といったことから、とことん議論しています。

技術的にチャレンジングだと感じるのは、ドメインの特性上、お客様が自治体や学校でお子様の情報も扱うことから、セキュリティ要件が高く、また年度単位で納期が決まっていることです。ウォーターフォールに近い開発でQCDをどこも落とせないなかで開発を実現することが求められています。

他にも、チーム単位での課題としては新卒メンバーの比率が高いので、どうマネジメントしていくかを気にしています。元々の自分のスタイルもあって、活発に意見を言い合える仲の良いチームを作れているとは感じているのですが。エンジニア組織全体としてもこの数年で拡大した規模に見合うマネジメント力の底上げの必要があると感じています。LITALICOは社員約5,000名で入社前は大企業に見えていましたが、実際入社してみると、例えばドキュメント化ひとつにしてもまだまだ整っていないなど、スタートアップ的な部分も多いので、やるべきことは多いと感じています。

ー 最後に、LITALICOでエンジニアとして働く魅力や読んでいる方へのメッセージをお願いします!

LITALICOは創業から20年の支援現場での実績をベースに、福祉だけでなく教育分野にも本格的に参入するなど、業界をリードする事業が年々生まれています。この業界はIT化の促進を含めて出来ることが山積みで、しかも教育や障害福祉というドメインは、実は人生の中でいつでも「自分ごと化」するような身近なものだと思うんです。華やかさや技術的な最新を追い求める業界ではないけれど、日々の業務一つひとつは泥臭いものもあるけれど、着実に自分のスキルが業界に貢献できていると感じられる仕事なのではないでしょうか。ご興味のある方は、ぜひ一度、話を聞きに来てください。

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