VOL.2
最新のテクノロジーで子どもの興味関心を最大限に伸ばす場所をつくるLITALICOワンダー
- 最新ITを使ったものづくりで子どものこころに火をつける
- 新卒中心のチームで新規事業を一から立ち上げる
- あたらしい教育の形として、その価値を拡げる
STORY

新卒チームで事業を一から立ち上げる
理系出身や、新しいもの好き、新規事業を立ち上げられそうなパワーがある人材など、IT教育の関心度は問わず多彩な新卒中心のメンバーでプロジェクトを結成。決まっていたことは、子どもたちが使ってみたい!と思うような最新のテクノロジーを使うこと、半年後には1店舗目をスタートさせること。海外のサイトで最新のITやデジファブ情報を集め、3Dプリンターやレーザーカッターを輸入。届いたは良いが、誰も使い方が分からない。説明書はまったく詳しく書いておらず、海外サイトの掲示板を調べていた。

一番苦労したのはサービスのコンセプト
最初からチームの共通の思いとして、塾の延長線でプログラミングやロボット制作を学ぶというのは嫌だなという考えがあった。英語や数学と同じ並びにプログラミングという新しい科目があるようにはしたくない。そのため、子どもが「好き」と思うことを最大限に伸ばすこと、授業という形ではなくて、子どもがつくりたいものを自分たちがサポートして実現するといったスタイル、ものづくりという正解のない学びを、という部分はLITALICOワンダーのコンセプトの中心になっている。
「プログラミングを学ぶことが目的じゃなくて、子どもたちの好きや可能性を伸ばす手段としてプログラミングやロボット製作がある。教えるじゃなくて子どもがやりたいことをサポートしていくスタイルはLITALICOワンダーらしさですね」 (和田)

いよいよLITALICOワンダー渋谷校がOPEN!
1号店の物件は渋谷の一等地に決定、内装もチームラボに依頼して子どもたちが創造的になれる空間づくりが進む。備品を購入して、授業の内容までを自分たちで設計していく。スタートから約10カ月の2014年4月1日、IT×ものづくり教室LITALICOワンダーがオープンした。
「今でも思い出すのが、テーブルを自分たちで塗ったことですね。子どもたちのためにロボットやPCはいいものを購入したい、じゃあどこで予算を削減するか…テーブル自分たちで塗ろうかって」(毛利)
「この塗りムラは、そういうことだったんですね!あえて、子どもたちにクリエイティブな発想を拡げてもらうためにこういう商品を選んだのかと思ってましたが…笑」(和田)

お子さんの成長を考え、サービスを改善していく
実際にお子さんが通って学んでいくと予想もしていないようなことが起きたり、思ったよりお子さんができたり、できなかったり・・・それに合わせて、どういうサービスを提供する必要があるかを常に新しく考え、改善していく必要があった。ワンダーメイクフェスもその1つ。実際にお子さんと向き合ってみて、目標を立ててものを作ることや、誰かに自分の作品について伝える機会が必要だと考えスタートさせた。

あたらしい教育の形として、その価値を拡げる
2014年4月1日にOPENし、今では5教室に拡大し、生徒数約1,200名。立ち上げ当初から通っているお子さんは4年目になる。コミュニケーションが苦手で学校にも馴染めなかったお子さんが、ゲーム作りを通じて自分からコミュニケーションをとれるように成長し、プログラミングを専門的に学べる高校への進学。また、同年代の友達ができにくかったお子さんは「友だちと一緒に会社を立ち上げることが夢!」と語る。好きなことを通じて自ら学び、仲間を作り、多様な成長をみせてくれる子どもたち。あたらしい教育の形がLITALICOワンダーにはあるのではないだろうか?
「ただ単にプログラミング・ロボットの科学的な軸ではなくて、新しい教育の形として、この価値をもっと広く伝えていきたい。そのための可能性はまだまだあると思うんです!」(和田)
「最初にレーザーカッターが動いた時はやった!というよりも何だこの臭いは!?というのが感想です。オフィス中にプラスチックが溶ける異臭が蔓延。あ、なるほど排煙が必要なんだと…」(毛利)