LITALICOワークス、2019年度「障害者就労支援実績」発表 /年間1,287名が就職、就職後6ヵ月間の定着率も向上

2020.05.12
プレスリリース

「障害のない社会をつくる」というビジョンの下、障害者向け就労支援事業や子どもの可能性を拡げる教育事業を全国展開する株式会社LITALICO(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:長谷川敦弥、証券コード:6187)が運営する障害者のための就労移行支援事業所「LITALICOワークス」は、2019年度(2019年4月~2020年3月)の就労支援実績をまとめましたのでお知らせいたします。LITALICOワークスを利用した方の2019年度の就職者数は1,287名となりました。また、就職後6ヶ月間の定着率は89.7%と前年度を1.7ポイント上回っています。

■ LITALICOワークスについて
当社は精神障害(統合失調症やうつ病など)・発達障害(アスペルガーやADHDなど)・身体障害・知的障害・難病の方を対象に、就労移行支援事業所「LITALICOワークス」を全国82拠点で展開しています。就労移行支援事業所とは、障害者総合支援法において定められた福祉サービス事業のひとつです。一般企業等への就労を目指す障害のある方に対し、就労に必要な知識や能力の向上を図る訓練のほか、履歴書作成や面接など、就職活動対策を行います。就職までの支援だけでなく、就職後も、定期的な面談や就職先へのアドバイスなど、企業側とも連携した定着支援を実施しています。





■職場定着の向上や、オンラインを活用した支援を推進
厚生労働省によると、2019年における民間企業の障害者雇用者数は56万608人であり、対前年で4.8%アップする※1など、年々障害のある方の雇用数は増加しています。障害者雇用が促進される一方、就職後の定着状況は障害種別に見ると大きな差があります。障害者職業総合センターが発表した調査研究では、精神障害のある方の1年後の定着状況は49.3%と、半数に満たないことが分かりました※2。そのような状況を受け、LITALICOワークスでは入社後定着率を高めるための工夫として、採用選考の前に雇用前実習や企業インターンシップを積極的に行い、入社後のミスマッチを防いでいます。また、一般企業に就労した後に就労や生活・体調面の課題を解決し、定着をサポートする福祉サービス「就労定着支援」の強化を図っており、累計3,000社以上の職場で定着支援を行ってきました。その結果、今年度は就職後6ヵ月の定着率が過去最高の89.7%となりました。

現在は新型コロナウイルス感染症の拡大により、利用される方本人の希望に応じて、通所での支援に加えてご自宅でもプログラムを受講できるオンライン支援を行っています。自宅にインターネット接続環境が整っていない方にはPCやwifi機器を貸し出し、通常の職業訓練プログラムのYoutube配信やオンライン面談などを提供しています。また、今年度はイーラーニングやVRを活用した職業訓練プログラムの開発を推進することで、さらなる支援の質向上を目指します。LITALICOワークスは、今後も一人ひとりに合った就職の実現をサポートします。

※1: 厚生労働省「令和元年 障害者雇用状況の集計結果」
※2: 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構害者職業総合センター「障害者の就業状況等に関する調査研究」

【LITALICOについて】
LITALICOは、「障害のない社会をつくる」をビジョンに掲げ、障害福祉分野で様々なサービスを提供しています。就労支援サービス「LITALICOワークス」、ソーシャルスキル&学習教室「LITALICOジュニア」を運営している他、子どもの創造力を育むIT×ものづくり教室「LITALICOワンダー」を展開しています。グループ企業にインターネットプラットフォームサービスを展開するLITALICOメディア&ソリューションズと、障害のある方とそのご家族向けにライフプランニングサービスを手掛けるLITALICOライフがあります。2016年3月に東証マザーズに上場、2017年3月に東証一部に市場変更しました。