【新型コロナ対策】発達障害のある子どもと保護者の応援企画 オンライン保護者会と特別支援教材の無償提供を開始
アンケートでは「子供の学習機会の損失」や「メンタルの不安定さ」を感じる声が多数
「障害のない社会をつくる」というビジョンの下、障害者向け就労支援事業や子どもの可能性を拡げる教育事業を展開する株式会社LITALICO(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:長谷川敦弥、証券コード:6187)が運営する「LITALICO発達ナビ」は、発達障害の子どもがいる保護者に「新型コロナウイルスによる休校措置についてのアンケート」を実施いたしました。
アンケート結果より、お子さんの学びの機会の損失やメンタルの不安定さといった悩みを抱えている保護者が多いことから、悩みや不安を共有する「オンライン保護者会」の実施と、福祉施設向けに提供している研修教材サービスの内、特別支援教材の一部を保護者の皆さまへ無償提供することを決定いたしました。
保護者の困りごとの1位は「子どもの学習機会が大きく減る状況」(63.8%)、2位は「休校による生活リズムの乱れ及び健康状態への悪影響」(60.6%)、3位は「外出できず家庭内で過ごすことによるトラブル増」(55.2%)でした。学校のみでなく習い事なども中止となる中、子どもの学びを保障できる機会が減っていることに大きな危惧を抱いているご家庭が多いようです。
学校休校による親子のメンタル面への影響の1位は「急な環境変化により子どもが不安定になる」(48%)、2位は「24時間子どもと過ごすことによるストレス」(42.3%)、3位は「急な環境変化により、保護者が不安になる」(35.8%)でした。子ども自身も不安定になり、そうした子どもと一日中過ごす保護者自身もストレスを感じているという状況が浮かび上がりました。
<保護者からの声>
・気持ちのバランスを崩し、特に寝付きが悪い。一日に何度も突然のハイテンションと突然の沈黙を繰り返したり、ADHDの困り事が急増。
・課題を親が管理しなければならない。あれこれやれと言えばキレたりして物に当たる。
・兄・姉・妹3人共に発達障害があり、常に衝突をする。毎日トラブルの連続である。
【調査概要】
・対象者:LITALICO発達ナビ会員へのメールから、アンケートフォームにて回答いただいた、発達障害のある子どもを持つ保護者279名(子どもの年代:幼稚園5%、小学生72.8%、中学生11.5%)
・調査期間:2020年3月4日~3月8日
*調査結果の詳細はLITALICO発達ナビの記事(https://h-navi.jp/column/article/35027669)にてご確認いただけます。
■提供サービス概要
感覚や物事の感じ方に特徴のある発達障害の子どもは突然の環境の変化に弱いことが多く、お子さんのケアなどに悩まれている保護者の方も多く見受けられます。このような状況から、発達障害のお子さんのいる保護者とお子さんを応援する企画を実施いたします。
①発達障害のある子どもの保護者のためのオンライン保護者会を開催
さまざまな悩みや不安をシェアしたり、解決策のヒントを得られたりできるような「オンライン保護者会」を実施いたします。発達ナビ編集長がファシリテーターをつとめ、参加された皆さまの悩みに臨床心理の専門家がお答えします。
【実施日(予定)】3/18,19,23,25,27,30、4/1,3(各回45~60分予定)
【参加人数(予定)】各回10~15名
②「LITALICO発達ナビ研修教材サービス」の特別支援教材の一部をご提供
LITALICO発達ナビでは、放課後等デイサービス事業所や児童発達支援事業所などの福祉施設に向けて、研修・教材サービスの提供を行っています。そのサービスの内、特別支援教材の一部を保護者の皆さまにも無償でご提供いたします。すべて専門家が監修している教材になります。
【教材の内容】
・3歳〜小学校低学年まで楽しめる難易度別の楽しい工作
・かず、ひらがなの楽しいプリント
・ソーシャルスキルサポートのアイテム
<ご参考>LITALICO発達ナビでは新型コロナウイルス関連の特設ページも開設
LITALICO発達ナビでは、新型コロナウイルス関連情報をまとめた特設ページ(https://h-navi.jp/column/features/corona)を開設いたしました。休校中の子どもの預け先など関連コミュニティの情報や、「ストレスを感じやすい子供との自宅との過ごし方」といった日々の工夫や対策法を掲載しています。情報提供を通じて、保護者の皆さまの不安の軽減につながることを願っています。
【LITALICO発達ナビ】
LITALICO発達ナビは、子どもの発達が気になる保護者が、十分な子育ての情報や選択肢を得られるようになることを目的に2016年1月にオープン。子育て体験談やアドバイス、発達障害の基礎知識に関する情報を発信する「コラム」や、子育てに関する疑問や困っていることを質問し、全国の先輩ママ・パパから回答を得ることができる「Q&A」などのコンテンツを提供しています。また、福祉施設向けに、オンライン上で支援者向けの研修動画や教材をダウンロードできる「研修・教材サービス」など、業務支援サービスも提供しています。2019年7月時点で月間アクティブユーザー数は167万、月間PVは580万、会員数は14万人を超え、多くの子どもの発達が気になる保護者の方々に支持されるウェブサービスに成長しています。