2023.09.27

教育に想いある2人が目指す理想の社会とは?お子さまがLITALICOジュニアを利用していた社員と、教室長のストーリー。

リファラル入社した社員&紹介した社員へインタビュー

gakushu1
プロフィール

LITALICOジュニア パーソナルコース 教室長
荒井さん(写真左)
2018年1月当時、自身の個人事業主としての活動を主軸にしながら当時の学習事業(現在のパーソナルコース)の一員としてLITALICOにて埼玉エリアの支援員などに従事。同エリア内での別の新規拠点立ち上げにも携わり現在は教室長として従事。

LITALICOジュニア ヒューマンリソースグループ
柳沢さん(写真右)
荒井さんからのリファラル(社員紹介)により、2023年より20年勤めたリクルートグループの人材派遣会社からLITALICOジュニア パーソナルコースへ。入社後はヒューマンリソースグループにて指導員育成のプロジェクトや仕組み作りに従事。

仕組み・仕掛けの部分から教育をよりよくしていきたい

ーまずは、これまでのお2人のご経歴や関心について教えてください。

(荒井)学生時代からバスケットボールを続けていて、大学時代には選手として実業団に所属しプロを目指していました。当時はアルバイトで家庭教師もしていたのですが、徐々に自分の後輩の家族やきょうだいにも教えてほしいと頼まれるようになったので、後に教育関連の事業を立ち上げて家庭教師を本業としていました。
LITALICOについてはネットで検索していて「新しい教育を手掛けている面白そうな会社があるな」と思い興味を持ったのがきっかけで、柔軟な働き方ができそうという理由でジョインしました。現在でもLITALICOに勤めながら合同会社での事業も続けていて、「遊びを教育に!」というテーマでコーチング事業を軸に自分のスポ―ツ経験を活かした選手のセカンドキャリアを考えるサービスや、お子さまの遊び方に隠れた強みを見つけて言語化するサービスを展開しています。

(柳沢)学生時代の就活当時はとにかく成長できる環境に身をおきたい、無形サービスで顧客の期待に応える仕事がしたいと考えていました。1社目で大手テレビ局にて番組制作に携わった後、リクルートグループの人材派遣会社で約20年勤務しており、直接的に顧客接点をもつ仕事のほか、社員の研修育成、マネジメント職も経験しました。

母が幼稚園の先生だったこともあり、自分自身も2人の子育てを経て「子ども・教育」というキーワードはずっと身近なものとして心にありました。子供が利用していた学童で運営に携わったこともあり、現場の人の力だけに頼らず体制面を改善することの重要性も肌で感じていましたし、自分の志向としても現場に先生として立つというよりも裏側の仕組みや仕掛けの部分で教育を動かしていくことに興味を持ちました。また、前職で「働く」を支援する中で、そもそも大人が安心して働くためには、子どもが子どもの世界で楽しく過ごせる環境があるということが、仕事があることと同じくらい大切なんだろうなとも思っていました。



息子の「ありのまま」をLITALICOジュニアが受け止めてくれた

ー柳沢さんがLITALICOジュニアと出会ったきっかけを教えてください。

(柳沢)実は荒井さんが指導員だったころに、息子が生徒としてLITALICOジュニアのサービスを受けていたんです。
息子は小学校入学直後から急に学校にもデイサービスにも行かない、と言い出してしまって。特性についての診断は入学直前に受けていたものの、保育園には元気に通っていたし、何が原因なのか全くわからず途方にくれていました。保護者として藁をもすがる思いで頼れる先を探していた中でLITALICOジュニアの存在を知り、見学するに至りました。当時の教室長の総合判断から「Aちゃんはちょっと時間がかかるかもしれない」という話もあったのですが、支援のプロでもそう思うくらいの状況なんだ…と思うと正直安心しましたし、ここなら信頼できると感じ通所を決めたんです。

(荒井)Aちゃんは開始当時、エレベーターで上がってきたと思ったら即「ありがとうございました」と帰ってしまったり、気分が乗らない日は教室に入っても10分程で帰る、といった状況。まずは「今日来ただけですごいことだし、ありのままでいてくれていいよ」という気持ちが精一杯伝わるよう寄り添い、好きなブロックゲームを一緒に楽しんだり、好きなことを話す時間を設けたり…受容することを第一に過ごしました。
すると、徐々に自分の悩みを僕に打ち明けてくれたり、僕以外の先生とも遊ぶ時間が増えたりして変化がみられるように。「今日学校に行けました!」などの大きな変化を報告して貰うたびに僕もとても嬉しかったです。時間はかかりましたが、丁寧に一歩ずつその子のペースに合わせて進んでいくLITALICOジュニアのスタイルが、Aちゃんには合っていたのかもしれないですね。

(柳沢)今では、特別支援学級に所属しながら、時間を短縮しつつも毎日学校に通って大好きなサッカーをしたり、友達とも楽しそうに関わることができています。こんな毎日が来るとは当時は想像できなかったですし、本当に成長したなと思います。一方で、そこまでに至る過程は結構大変で、一度息子が荒井先生に強くあたってしまった日があって。毎週必ず教室に行くと心に決めて通っていましたが、授業にすらならない期間も長かったですし、さすがにその時は「そろそろ教室側から退所を打診されるのでは…?」と心が折れかけました。
でも、荒井先生は息子がこの後に自分から「ごめんね」と言えた行動をすごく褒めてくれて、「Aちゃんやご家族にもう必要ないですと言われる日まで僕たちは支援を続けます」と言ってくださったんです。先生の関わりでこんなに変わるんだと気づきになりましたし、この日を境に息子は大きく変わりました。「授業という目に見える時間だけではなくて、間接的な時間や関わりの中でもこうやって着実に成長を届けてくれるLITALICOジュニアって、改めてすごいな!」と自分自身も心が強く動いた、我が家にとっての大きな出来事でした。

「そのひとり」を大切にする文化に惹かれ 教育事業を推進する仲間に

ーもともとは保護者の立場から、息子さんとサービスの価値を実感してくださっていたのですね。最終的に柳沢さんがLITALICOへの入社となったのはどういう経緯だったのでしょうか?

(柳沢)自分に少し余裕がでてきた頃から息子の観察日記を書いているんですけど、友人や会社の知り合いからびっくりするくらい「実はうちも…」と連絡をもらうようになったんです。
一番大変だった時期は我が家も地獄のような日々だったけど、今では毎日笑って過ごせている。一方で、社会には同じように困っているご家庭がたくさんあるんだなと改めて思いました。それでも、自分には同じ立場で話を聞いたり共感することしかできず、無力だな…と感じました。
そんな時、たまたま荒井さんが教育関連の事業をされているのを知って。すでにLITALICOジュニアの通塾期間は終わっており、先生と保護者の関係ではなくなっていたのですが「なにかできることがあるかもしれない!」と自分から連絡してみたんです。

(荒井)柳沢さんのご自身のキャリアに関するお話を伺う中で、合理的でありつつも人の心に真摯に寄りそえて、かつ周囲の人を上手に巻き込みつつエンパワーメントできる力があるのが素敵だなと思いました。通塾当時の当事者家族としての思いも伺うなかで、自分の事業だけではなく、LITALICOジュニアの事業をさらに前に進めるために、社員育成や事業の制度面をより強化してパワーアップするには彼女の力が絶対必要だと確信し、LITALICOジュニアの管理部門の社員として応募してみることをお勧めしたんです。

(柳沢)20年も同じ会社にいましたし、転職に迷いがなかったといえば嘘になりますが、採用担当の方や事業部内の方々と話す中で会社のカルチャーは自分にすごく合いそうだと思いましたし、サービスの利用者を会社に受け入れるって、自分たちのやっていることに自信がないと絶対に出来ないことだと思ったんです。カジュアル面談や面接で、現職のことや子どものこと、自分の迷いもすべて聞いてくださり、その上で最終的に「柳沢さんの人生にとって、よりよい意思決定になることを願っています」と言っていただき、「そのひとり」を大切にしているスタンスが心から伝わり、入社を決意しました。

LITALICOの価値観、考え方が 世の中にもっと広まる未来へ

ー現在のお仕事の内容と、特にお2人が仕事で大切にしていることがあれば教えてください。

(柳沢)入社後は、LITALICOジュニアの指導員育成のプロジェクトや仕組み作り等に携わっています。支援や教育の経験や知識はないため、机上の空論にならないよう教室へ出向く機会を増やしつつ、客観的視点を常に持ち続けるバランス感覚や、いち保護者としての視点も変わらず大切にしたいと思っています。
自分自身にとって初めてBtoCど真ん中の事業に携わることになりましたが、誰もが常にお子さま主語で会話される文化が根付いているなと感じていてすごく刺激を受けますし、見習って大切にしたいと思っています。

(荒井)現在は教室長として教室全体のマネジメントに主に携わっていますが、教育事業を提供する立場として、新しい感覚がアップデートされるように自分自身の「学び」の姿勢を常に大切にしていますね。
子どもたち自身が触れ合うもの、遊ぶものをしっかり把握しておかないと、子どもたちと同じ土俵に立てないと思いますし、教育方針や制度、国や地域ごとに異なる仕組みについても深く学ぶことで、よりよい教育の提供に繋がると思っています。

ー最後に、お2人の考える「教育」の理想や今後めざしていきたい社会について改めて教えてください。

(荒井)僕が考える「教育」は、堅苦しいものではなくて。大人も子どもも身の回りの人たちと接する中でお互いに影響を受け合ったり学びあっている、という意味では、身の回りに自然発生的に起こるようなものだと考えているんです。自分自身のやりたいことを一生懸命頑張る人たちがいれば、安心して頑張れて、それを周囲が応援できる社会になったら素敵だなと思います。
また、LITALICOのサービスの拡大とともに、「障害のない社会」が既に世の中で起きはじめているんじゃないか…というのが手前味噌ではありますが僕の見解です。国が担保するサービス(放課後等デイサービスや児童発達支援など)と異なり、自分たちの独自事業としてより最先端の教育を届けるための機動力が高いなと僕が個人的に感じるのがパーソナルコースだと思うので、まずは自分の教室で様々な新しいことにもトライしながら、LITALICOの考え方、価値をどんどん世の中に広めていきたいです!

(柳沢)自分が受けていたサービスが、想像以上の熱量で、確かな理論に基づいて設計・提供されていることを入社後に知って、すごく感激したんです。同時に、こんなに価値の高いサービスを届けている先生方にももっとそのことに気づいて自信を持ってもらい、より多くの支援を届けたい、とも思いました。また、息子と共にLITALICOで教えてもらったことが、前職でのマネジメントにいかせたなと思う瞬間もたくさんありました。目の前のお子さまへの教育・支援だけでなく、障害の有無にかかわらず関わる人すべてに波及していくサービスだと思うので、まさにLITALICOが目指している「すべての人の可能性が最大に拡がる社会の仕組み」を、荒井さんや他の仲間たちとともに創っていきたいです。



ーLITALICOジュニアの届ける支援内容だけでなく、LITALICOの理念や教育の未来についても熱く、そして深く語ってくださったお2人。荒井さんのようにご自分でも教育事業を立ち上げていたり、柳沢さんのように元々自分もサービスを受けていた身であったり、様々な思いをもとに集う社員のもとで今後生まれる新たな取り組みにも期待が高まります。お話いただきありがとうございました!

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