LITALICO研究所 所長野口 晃菜

  • 2011年入社
  • 筑波大学大学院人間総合科学研究科
  • 障害科学専攻
総合職
専門/研究職

多様性に耐えうる
教育システムを構築していく

入社のきっかけ

小学6年生の時、父の転勤でアメリカに行き、そこで通った学級で脳性麻痺の友だちに出会いました。その時に、日本ではなぜそういった子どもに会ったことがなかったのかと疑問に感じたんです。そこからインクルーシブ教育に興味が湧きました。インクルーシブ教育とは、多様なニーズのある子どもすべてに対応できる教育システムのこと。現在はLITALICOで働きながら筑波大学大学院博士課程にてインクルーシブ教育の研究を進め、博士号を取得しました。

今、取り組んでいる仕事は?

「この子がちゃんと45分間座れなかったら、困るのはこの子でしょ?」そんな相談をよく受けます。
早期療育の現場では、「学校で適応」するために、「45分座って課題をする」「指示に従う」「集団に合わせて行動する」「我慢する」ことを目的としているところは少なくない。とにかく指示を聞くことができれば良い。我慢ができれば良い。・・・それは、本当に、そうなのでしょうか?自分がやりたいことよりも「適応すること」を選択することがあたりまえになったら、「他者の価値観に合わせる」ことがあたりまえになってしまったら、その子は自分の意思を持ち、やりたいことを追求するようになるのでしょうか。困った時に「困った、助けて」と言える。指示が分からない時に「分からない、教えて」と言える。自分で決める力。自発的に意思を伝える力。その力を学んでこそ、人は自分らしくあれると思います。「適応」「我慢」を選択する時は、それが自分にとって“得”と分かっている時だけでいい。それ以外の選択肢がない社会は、つらすぎる、そう私は思っています。

なぜ、LITALICOで働くのか?

さまざまな教育現場での現状を見てきた中で、自分にできることは何だろうか、と常に考え続けてきました。そこから見えてきたのは「多様性に耐えられる教育」を実現すること。誰もが多様な存在であることを前提とした上で、それぞれの個のあり方を大切にし、社会全体の生態系として、多様性に耐えうる教育システムを構築していくこと。それが、LITALICOが目指す、多様性が大切にされる社会。
そんな社会を実現するために、今はLITALICOの中で、質の高い教育実践を持続可能にするためのサービス開発・人材育成の仕組みづくりを主に担当しています。また、実践-研究-政策のつながりを強めることがビジョンの実現につながるため、LITALICO研究所において自分たちが実践しているサービスの効果実証や、たくさんの方々のニーズを明らかにする調査研究をし、厚労省や文科省に政策提言をしています。
その中で気付いたことは、私たちは理想を掲げるのみでなく、それを実行しきることが可能なチームであるということです。自分一人では不可能。今後も多様な仲間と共に既成事実をつくっていきたいです。

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