執行役員 社長室 室長深澤 厚太

  • 前職:マッキンゼー・アンド・カンパニー
  • カリフォルニア大学
  • バークレー校経営学修士
総合職
専門/研究職

原点に帰って、
教育を変えることを
仕事にしたい

入社のきっかけ

将来教育にたずさわりたいと思うようになったのは、高校の修学旅行中に同級生が自殺したことがきっかけでした。教師になることも考えましたが、実際に教育実習で教壇に立ってみて、大学を卒業したばかりの自分が子ども達の前に立ち、世の中を教えることに自信を持てませんでした。教師自身が理論と実践を行き来出来たり、例えば一度会社で働いた人が教師になることが出来たりする仕組みがあったら、と思いました。そういった仕組みを変えていくには、自分自身が世の中や組織を変えていく力をまず養わなければならない。そう思って新卒でマッキンゼーの門を叩きました。
その後、3年ほどでマッキンゼーを一旦退社し、NPO法人Learning for All(現Teach for Japan)を設立。一度社会人を経験した人が特別免許制度を活用して教壇に立てる仕組みを作りました。常勤スタッフは代表と私の2名だけであとはボランティア。それでも組織をゼロから作って共感の輪が広がるのが楽しく、次第にボランティアの数も100人を超える規模になりました。一方で、日本におけるNPO運営の難しさも痛感しました。NPOは慎ましくあれ、という空気感。社会課題に人と資金が集まりにくい環境をビジネスの力で解決したいと思うようになり、ソーシャルビジネスに強い大学院で経営学修士(MBA)を取得しました。

日本に帰国後、LITALICOで働くNPO時代の後輩から誘われて、社長に会いました。社長の話を聞いて本当に驚きました。社会にインパクトを与える取組みをビジネスとして両立させている。そして、働く社員が皆ビジョンに真っすぐに活き活きと働いている。一旦は仕事として取組むことを諦めていた教育への情熱が沸々と沸き上がり、気付くとその場でLITALICOに参画することを決めていました。

今、取り組んでいる仕事は?

LITALICOでは社長室長として、さまざまなプロジェクトを運営しています。
例えば政策提言。事業を行う中で明らかになった社会課題について、民間の力だけでは変えられないことは、積極的に国に提言を行っています。
2016年に取り組んだのは「発達障害の専門知識を持つ先生を増やす」という署名活動です。学校内でその子にあった個別授業を行う「通級」という仕組みがあるのですが、国の予算の問題で担当する教員が子どもの数に対して不足していることが分かりました。集まった3万人の署名を保護者の皆さんと一緒に文部科学省の方々や政治家の先生方に届けた結果、通級指導教員の増加と基礎定数化が決まりました。これにより、少子化で全体としては教員数が減少していく中で、発達障害のお子様の指導に関わる先生については、今後安定的に増加していくことが決まりました。

こういった活動を通じて感じていることは、社会の大きな仕組みを変えていくには、その主張の裏付けとなるエビデンスをしっかりと示していくことが大事ということです。福祉や教育の分野では、財源不足やその取組み内容の性質から、エビデンスを持って示すということが中々難しい状況でした。LITALICOは上場もして世の中から資金を得られるからこそ、研究所を自社で持ち、何が効果のある支援・指導なのかを研究しています。その結果を自社の中だけに留めるのではなく対外的に公表していくことで、業界全体の発展に貢献していければと思っています。

なぜLITALICOで働くのか?

大学時代にイギリスに留学した時、寮の相部屋になったスウェーデン人受験生が「(自分が)イギリスの大学を受験するのは、経済学を学び、将来銀行員になって国の発展に貢献するためだ」と語ってくれました。当時大学生ながら将来のキャリアビジョンを持って学んでいなかった私にとって、衝撃的な体験でした。日本の大学生が就活で本当に何やりたいか決まらないのは、本人ではなく教育構造上の問題ではないかと思いました。日本の学校では、将来何になりたいかを真剣に考える授業は受けてこなかったなと。

コンサルティング時代には大企業の方々と働く機会が多かったですが、有名一流企業で働く方々でさえ、「なぜ働くのか」「どんな人生を生きたいのか」が明確に定まっていないように感じました。やりたいことと仕事は別物、と割り切っている方も多いと思います。

私は高校時代からずっと志してきた教育分野に携わることが出来て、今は充実した日々を送っています。LITALICOは自分にとって、やりたいことを仕事として実現させてくれている場ですね。たった一度の人生だからこそ、自分の気持ちに正直に。社会がどうあるべきかと、自分が社会とどう向き合うべきか。LITALICOはその交差点であり、そのことが私がLITALICOで働き続ける理由だと思うのです。

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