障害がある方を対象とする就労支援センター、子ども一人ひとりの状況に即したオーダーメイドの幼児教室・学習塾を全国展開する株式会社ウイングル(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:長谷川敦弥)は、次世代を担う教師の育成や派遣を行う特定非営利活動(NPO)法人Teach For Japan(所在地:東京都千代田区、代表理事:松田悠介)に対して、「ユニバーサルデザイン学習」についての研修プログラムを提供します。

Teach For Japanは、「すべての子どもが質の高い教育を受けることのできる社会の実現」に向けて活動をおこなうNPO法人です。情熱と成長意欲ある人材を「フェロー(教師)」として選抜後、各学校に派遣、2年間の育成プログラムを提供しています。

このたび、Teach for Japanが3月に実施する各学校への派遣前におこなうフェローへの研修の一環として、子どもたちが「誰でも楽しくわかる・できる授業」を目指す、「ユニバーサルデザイン学習」についての研修をウイングルが提供することになりました。

ウイングルでは、学習面だけでなくコミュニケーションスキルや行動面など、子ども一人ひとりに合った多様なサポートをおこなう学習塾「Leafプログレス」を運営しています。Teach for Japanが教師を派遣する通常学級にも、集中力があまり持続しない子どもや、文章を読んだり書いたりすることが苦手な子どもなど、さまざまな特性を持つ子どもがいることから、ウイングルが「Leaf」で培った「ユニバーサルデザイン学習」のノウハウを学ぶ研修を実施することとなりました。

研修では、「子どもの得意・不得意に合わせて先生が工夫することによって、子どもの学習意欲を高める」という「ユニバーサルデザイン学習」の考え方を用いて、多様なニーズを持つ子どもたちへの指導について事例を基に検討するほか、「Leafプログレス」への現場見学を通して、子どもへの具体的な指示の出し方や使用教材など、実際の指導の様子を学んでいただきます。

ウイングルでは、これまでも公立小学校の教員に向けたセミナーなどを実施しています。今後も、子どもたちの多様なニーズに対応した指導ノウハウを、積極的に学校教育に提供してまいります。

■ユニバーサルデザイン学習とは
「取り組み方の工夫」「表現方法の工夫」「提示方法の工夫」という3つの原則の下、学習方法をデザインし、誰もが楽しく「わかる・できる」授業を実施することを目指す学習の考え方です。
例:国語の文章を読むのが苦手な子どもに対する「提示方法の工夫」
(文字を大きくしてみる/文節に区切って色を変える/聴覚情報であればすぐ覚えられるという場合は、読み上げて子どもに覚えてもらう/かるたなどのゲーム形式にして学ぶなど)
作文を書くのが苦手な子どもに対する「表現方法の工夫」
(言葉で話して伝えてもらう/絵を描いて表現してもらう/先生がいくつかの選択肢を与え、一番自分の表現したいことに近いものを選んでもらう/パソコンやタブレットなどのツールを使って作成するなど)